WordPressで「本当に使われていない画像」を正確に洗い出すのは、標準機能だけでは非常にリスクが高く、プラグインを使用するのが最も安全で確実な方法です。
理由は、WordPressの標準機能では「記事に貼り付けた画像」と「アップロードしただけの画像」の区別が曖昧だからです。
方法1:プラグインを使わない方法(簡易的だが注意が必要)
WordPressのメディアライブラリには標準で「未添付」というフィルタがあります。これを使えば「どの投稿にも紐付いていない画像」を表示できます。
⚠️ 【重要】注意点
この機能は「記事の編集画面からアップロードされなかった画像」をリストアップするだけです。
- ウィジェットで使っている画像
- ロゴ画像
- 直接URLを指定して貼り付けた画像これらも「未添付」として表示されてしまうため、何も考えずに削除するとサイトのデザインが崩れる危険性があります。
手順:
- ダッシュボードの 「メディア」 > 「ライブラリ」 を開きます。
- リスト表示(箇条書きアイコン)に切り替えます。
- 「すべてのメディア項目」というプルダウンメニューを 「未添付」 に変更し、「絞り込み」ボタンを押します。
- ここに表示されたものが候補ですが、削除する前に必ず目視で確認してください。
方法2:プラグインを使う方法(推奨・安全)
「Media Cleaner」 という無料プラグインが最も有名で、精度が高いです。このプラグインは「ゴミ箱」機能を持っており、万が一必要な画像を消してしまっても復元できるため安全です。
おすすめプラグイン:Media Cleaner
手順ステップバイステップ:
1. バックアップを取る(最重要)
作業前に必ず UpdraftPlus などのプラグインでバックアップを取ってください。画像削除は取り返しがつかない作業です。
2. プラグインのインストール
- 「プラグイン」>「新規追加」
- 検索窓に
Media Cleanerと入力(作者は Jordy Meow です)。 - 「今すぐインストール」>「有効化」。
3. スキャンを実行する
- ダッシュボードの 「メディア」 > 「Cleaner」 をクリックします。
- 「Scan(スキャン)」 ボタンをクリックします。
- サイト内の記事、固定ページ、ウィジェットなどを巡回し、使われていない画像をリストアップしてくれます。
4. 結果を確認して削除
- スキャンが終わると、未使用と思われる画像が一覧表示されます。
- チェックポイント: 明らかに必要なロゴや、CSSで背景指定している画像が含まれていないか確認します。
- 問題なければ、すべて選択して 「Delete(削除)」 をクリックします。
5. 一時保管場所(ゴミ箱)の確認
- 削除された画像は、サーバーから即座に消えるのではなく、一旦プラグイン専用の「ゴミ箱(Trash)」に移動します。
- サイトを確認し、画像が表示されないなどの不具合がないかチェックします。
- 問題なければ、再度Cleanerの画面からゴミ箱を空にします。
まとめ
結論として、「Media Cleaner」プラグインを使用して、バックアップを取った上で整理することをおすすめします。
- 手動(未添付フィルタ): 精度が低く、必要な画像を消してしまうリスクが高い。ロゴやバナー画像などは特に注意。
- プラグイン(Media Cleaner): サイト全体を解析してくれるため精度が高い。ゴミ箱機能があり、もしもの時も復元できる。


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