マウントすると、クラウド上のGoogle Drive上のファイルがあたかもローカルにある外付けHDDやUSBメモリのように、エクスプローラーやFinder、ターミナルから直接操作できるようになります。
1. 事前準備(OS別必須コンポーネント)
rcloneのマウント機能は、OS側のファイルシステム・インターフェースを利用するため、以下の追加ソフトが必要です。
- Windows
WinFspをインストールしてください。 - macOS
macFUSEをインストールしてください。 - Linux
fuse または fuse3パッケージが必要です(通常はプリインストールされていますが、なければ `sudo apt install fuse3` などで導入)。
2. rcloneのインストール
# Linux/macOS
curl [https://rclone.org/install.sh](https://rclone.org/install.sh) | sudo bash
# Windows
# 公式サイトからバイナリをダウンロードするか、wingetでインストール
winget install Rclone.Rclone
3. Google Driveの連携設定
対話形式のウィザードで設定を行います。
- ターミナルで
rclone configを実行。 n(New remote) を選択。- 名前を入力(例:
gdrive)。 - ストレージタイプの一覧から
drive(Google Drive) を選択。 client_id/client_secret: 空白のままでも動きますが、独自のAPIキーを作成することを強く推奨します(速度と安定性が向上します)。scope:1(Full access) を選択。service_account_file: 空白。Edit advanced config:n。Use auto config:y(ブラウザが起動するので、Googleアカウントで承認)。- 設定完了後、
qで終了。
4. Google Driveをマウントする
次に、マウント用の空ディレクトリを作成してコマンドを実行します。
# マウントポイントの作成
mkdir ~/gdrive_mount
# マウントの実行
rclone mount gdrive: ~/gdrive_mount --vfs-cache-mode full
💡 重要なフラグ:--vfs-cache-mode full
Google Driveのようなオブジェクトストレージは、本来「ファイルの一部分だけを書き換える」操作が苦手です。このフラグを付けることで、ローカルに一時キャッシュを作成し、Officeファイルの上書き保存や動画のストリーミング再生をスムーズに行えるようになります。
5. バックグラウンド実行と自動起動
バックグラウンドで実行する場合
--daemon フラグを追加します(Windowsでは動作しないため、タスクスケジューラ等を利用)。
rclone mount gdrive: ~/gdrive_mount --vfs-cache-mode full --daemon
OS起動時に自動マウントする場合
- Linux:
systemdのユニットファイルを作成するのが一般的です。 - macOS:
launchdを使用します。 - Windows: スタートアップフォルダにショートカットを置くか、RcloneBrowser などのGUIツール、または Mountr を使うと管理が楽になります。
6. アンマウント方法
作業が終わったら、以下のコマンドで安全に解除できます。
- Linux/macOS:
fusermount -u ~/gdrive_mountまたはumount ~/gdrive_mount - Windows: コマンドプロンプトで
Ctrl+Cで終了させるか、ドライブを右クリックして「取り出し」。
注意点
- APIの制限: 大量のファイルを短時間に読み書きすると、Google側のレート制限に引っかかることがあります。
- ネットワーク依存: マウントされたフォルダ内の操作速度はネットワーク速度に依存します。
マウント設定について、特定のOS向けのより詳細な自動起動スクリプトなどが必要であれば、続けてお伝えします。


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