MacやWindowsでUbuntuのインストール用USBメディアを作成し、PCに挿して起動しようとしたものの、「F12などのブートメニュー(Boot Menu)にUSBが表示されない」「BIOSの起動順位に出てこない」というトラブルに遭遇することがあります。
書き込みツール上では正常終了しているのに認識しない場合、ハードウェアの故障ではなくBIOS側のセキュリティ仕様やブート検出の仕組みが原因であることがほとんどです。
今回は、この現象が起きる原因と具体的な解決手順をまとめました。
症状とよくあるシチュエーション
balenaEtcherや各種イメージ書き込みツールでUbuntuのISOを書き込み、正常完了(Flash Success)した。- インストール先PCに挿して起動キー(
F12やF11など)を連打しブートメニューを開いたが、内蔵SSD/HDDしか表示されない。 - BIOS(UEFI)の起動優先順位(Boot Sequence)を見てもUSBの項目が見当たらない。
原因1:UEFI BIOSは「起動ファイル」を検知して初めてリストに表示する
最近のPC(UEFI環境)では、昔のレガシーBIOSのように「空のUSBスロット枠」が常時リストに並ぶ仕様ではありません。
接続されたUSBメモリの中にあるEFIブートローダー(起動用ファイル)をマザーボードが正しく読み取って初めて、ブートメニューにデバイス名が表示されます。つまり、マザーボード側で読み込みがブロックされていると、USBメモリ自体が存在しない扱いになります。
原因2:セキュアブート(Secure Boot)による起動ブロック
最も多い原因が、BIOSの「Secure Boot(セキュアブート)」です。
セキュアブートは未承認のOSや不正なプログラムの起動を防ぐセキュリティ機能ですが、作成したLinuxのブートローダーや署名の組み合わせによっては、起動デバイス候補から完全に除外(非表示化)されてしまいます。
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解決手順:セキュアブートを一時的に無効化する
BIOS設定からセキュアブートを一度オフ(Disabled)にすることで、正しくブートメニューに現れるようになります。
1. BIOS(UEFI設定画面)に入る
PCの電源を入れ、メーカーロゴが表示される前から各メーカー指定のキーを連打します。
- Lenovo / ThinkPad:
F1 - Dell:
F2 - HP:
F10またはEsc - ASUS / 自作PC:
DelまたはF2
2. Secure Boot を「Disabled」に変更する
- キーボードの矢印キーで 「Security」 タブ(機種によっては「Boot」や「Authentication」)へ移動します。
- 「Secure Boot」 の項目を選択して
Enterを押します。 - 設定を
Enabled(有効)からDisabled(無効) に変更します。
3. 設定を保存して再起動
F10キー(Save and Exit)を押し、確認ダイアログで 「Yes」 を選択します。- PCが再起動します。
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起動確認とUbuntuのインストール
- 再起動が始まったら、すぐに一時ブートメニュー呼び出しキー(
F12など)を連打します。 - ブートメニュー一覧に、先ほどまで表示されなかった 「UEFI: (USBメモリ名)」 が追加されていることを確認します。
- 選択して
Enterを押すと、Ubuntuのインストーラー画面(GRUBメニュー)が無事に立ち上がります。
まとめ
インストールメディアが認識されず困ったときは、書き込みのやり直しを繰り返す前に、BIOSのセキュリティ設定を確認してみてください。
- USB未接続時はBIOS順位に出ないのが近年のUEFIの標準挙動
- ツールで正常に焼けているのに出ない場合は、まず「Secure Bootの無効化(Disabled)」を試す

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