Ankiの公式同期サーバーは、設定ファイルに環境変数を追加するだけで、簡単に複数ユーザーを管理できるように設計されています。ご家族で使ったり、用途(語学用、資格用など)ごとにアカウントを分けたりする際に非常に便利です。
複数ユーザーの追加手順
1. サービスファイルの編集
コマンドラインから systemd の設定ファイルを開きます。
sudo nano /etc/systemd/system/anki-sync-server.service
2. ユーザー変数の追加
[Service] セクションの中に、SYNC_USER2、SYNC_USER3 というように連番で環境変数を追記します。
[Service]
# (その他の設定...)
# 1人目のユーザー(既存)
Environment="SYNC_USER1=user1:password123"
# --- ここから追加 ---
# 2人目のユーザー
Environment="SYNC_USER2=family:familypass"
# 3人目のユーザー
Environment="SYNC_USER3=testuser:testpass"
※ ユーザー名:パスワード の形式で、必要な人数分だけ SYNC_USER〇 の数字を増やしていくだけでOKです。
3. 設定の反映とサーバー再起動
変更を保存してエディタを閉じたら、以下のコマンドを実行して設定を適用します。
# systemdに設定ファイルの変更を再読み込みさせる
sudo systemctl daemon-reload
# Ankiサーバーを再起動して新しいユーザー設定を適用する
sudo systemctl restart anki-sync-server.service
# エラーなく起動しているかステータスを確認する
sudo systemctl status anki-sync-server.service
active (running) と表示されていれば成功です。
データの保存と管理について
複数ユーザーを登録した場合でも、データの保存先ディレクトリ(今回の手順で言えば /home/anki/anki-data)をユーザーごとに手動で分ける必要はありません。
Ankiサーバー側が賢く処理を行い、同じディレクトリ内にユーザーごとの独立したデータベースとメディアフォルダを自動的に作成してくれます。そのため、ユーザー間で単語帳や学習データが混ざってしまう心配はありません。
無事に新しいユーザーでログインできるか、お使いの端末から同期を試してみてください。


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