rcloneを使えばMacでもカーネル拡張(Kext)を有効にすることなく、ネットワークドライブとしてマウント(割り当て)が可能です。「カーネル拡張の壁」で断念されたのであれば、この rclone + FUSE-T の構成は非常に満足度の高いものになるはずです。
公式ツールや従来のmacFUSEを使用する方法で「カーネルを触る(低セキュリティーモードへの変更)」というハードルで断念された方にとって、rclone + FUSE-T という組み合わせはまさに理想的な解決策になります。
なぜrcloneなら「カーネルを触らず」に済むのか
Macでネットワークドライブを作成する場合、通常はシステムの中核(カーネル)に独自のドライバを組み込む必要があります。しかし、最近のmacOS(特にAppleシリコン搭載機)ではセキュリティが非常に厳しくなり、この導入が非常に面倒になりました。
そこで登場したのが FUSE-T です。
- 仕組み: FUSE-Tは、macOSが標準で持っている「NFS(ネットワーク経由でファイル共有する仕組み)」を利用します。
- メリット: macOS標準の機能を利用して通信するため、システム設定(リカバリモード)でのセキュリティ緩和や再起動が一切不要です。
Macでカーネルを触らずにマウントする手順
1. rcloneのインストール
まだの場合は、Homebrewでインストールします。
brew install rclone
2. FUSE-Tのインストール(ここが重要)
カーネル拡張を使わずにマウントするためのブリッジツールをインストールします。
brew install fuse-t
※インストール時に一度だけシステム設定で「実行」を許可するダイアログが出る場合がありますが、リカバリモードでの操作は不要です。
3. pCloudなどの設定
以前の質問で触れたように、rclone config でpCloudなどのリモート設定を済ませておきます。
4. マウントの実行
以下のコマンドで、Finderから見える場所に割り当てます。
# マウントポイントの作成
mkdir -p ~/pCloud_Drive
# マウント実行
rclone mount pcloud: ~/pCloud_Drive --vfs-cache-mode full &
このコマンドを実行すると、Finderのサイドバーにネットワークドライブとして表示されます。
この方法のメリット
- 安全: OSの深い部分を改造しないため、OSアップデートで動かなくなるリスクが低いです。
- 簡単: Appleシリコン(M1/M2/M3)のMacでも、ターミナル作業だけで完結します。
- 公式より柔軟: 公式アプリのように「全ファイル強制同期」ではなく、必要な時だけデータを引っ張ってくる設定が細かく可能です。


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