ffmpeg -i input.mp4 -vn -acodec libmp3lame -ab 192k output.mp3
各オプションの意味は次のとおりです。
ffmpeg
: ffmpegプログラムを実行するコマンドです。-i input.mp4
:-i
: 入力ファイルを指定するオプションです。input.mp4
: 入力するMP4ファイルの名前です。実際のファイル名に置き換えてください。
-vn
: ビデオを無効にする(ビデオストリームを無視する)オプションです。これにより音声のみが処理されます。-acodec libmp3lame
:-acodec
(または-c:a
): オーディオコーデックを指定するオプションです。libmp3lame
: MP3エンコーディングに使用するライブラリを指定します。高品質なMP3エンコーダーとして広く使われています。ffmpegがlibmp3lame
をサポートしてコンパイルされている必要があります(ほとんどの一般的なディストリビューションではサポートされています)。
-ab 192k
:-ab
: オーディオビットレートを指定するオプションです。192k
: ビットレートを192kbpsに設定します。音質とファイルサイズのバランスが良いとされる一般的な値です。必要に応じて128k
、256k
、320k
などに変更できます。
output.mp3
: 出力するMP3ファイルの名前です。希望のファイル名に置き換えてください。
使用例:
ファイル名 my_video.mp4
から音声を取り出して my_audio.mp3
という名前で保存し、ビットレートを256kbpsにしたい場合は、次のようになります。
ffmpeg -i my_video.mp4 -vn -acodec libmp3lame -ab 256k my_audio.mp3
補足:
- ffmpegがシステムにインストールされている必要があります。
- ターミナル(コマンドプロンプトやPowerShellなど)で上記のコマンドを実行してください。
- より高品質な可変ビットレート(VBR)を使用したい場合は、
-ab
の代わりに-q:a
オプションを使用することもできます(例:-q:a 2
数字が小さいほど高品質、0〜9の範囲)。
このコマンドで、MP4ファイルから音声トラックだけを抽出してMP3ファイルとして保存できます。
ffmpeg を使用してMP4ファイルから音声のみをMP3形式で抽出する基本的なコマンドオプションは以下の通りです。
ffmpeg -i input.mp4 -vn -acodec libmp3lame output.mp3
各オプションの意味は次のとおりです。
-i input.mp4
: 入力ファイル名を指定します。input.mp4
を実際のファイル名に置き換えてください。-vn
: ビデオ出力を無効にします。これにより、音声のみが処理されます。-acodec libmp3lame
: オーディオコーデックとしてMP3エンコーダーであるlibmp3lame
を指定します。多くの環境で高品質なMP3エンコードが可能です。output.mp3
: 出力ファイル名を指定します。output.mp3
を希望のファイル名に置き換えてください。
さらに便利なオプション:
- ビットレートの指定 (-ab または -b:a):音質とファイルサイズのバランスを取りたい場合、ビットレートを指定できます。例えば、192kbpsにする場合は以下のようにします。 Bash
ffmpeg -i input.mp4 -vn -acodec libmp3lame -b:a 192k output.mp3
一般的なビットレートには、128k, 192k, 256k, 320k などがあります。数値が大きいほど高音質・大容量になります。 - 可変ビットレート (VBR) の指定 (-q:a):固定ビットレートの代わりに、品質ベースの可変ビットレートを指定することもできます。-q:a オプションを使用し、値は通常0から9の範囲で指定します(エンコーダーによって異なりますが、libmp3lame の場合は低いほど高音質です)。例えば、高品質なVBRにする場合は以下のようにします。 Bash
ffmpeg -i input.mp4 -vn -acodec libmp3lame -q:a 2 output.mp3
-q:a 0
が最も高音質(ほぼロスレスに近い)ですが、ファイルサイズは大きくなります。2
から4
あたりが品質とファイルサイズのバランスが良いとされています。 - サンプリング周波数の指定 (-ar):特定のサンプリング周波数にしたい場合は -ar オプションを使います。例えば、44100Hzにする場合は以下のようにします。 Bash
ffmpeg -i input.mp4 -vn -acodec libmp3lame -ar 44100 output.mp3
通常は元の音声と同じサンプリング周波数が使用されますが、変更したい場合に指定します。
実行例:
入力ファイルが myvideo.mp4
で、出力ファイルを myaudio.mp3
とし、ビットレートを192kbpsにしたい場合は、以下のコマンドを実行します。
ffmpeg -i myvideo.mp4 -vn -acodec libmp3lame -b:a 192k myaudio.mp3
補足:
ffmpeg
がシステムにインストールされており、パスが通っている必要があります。libmp3lame
エンコーダーがffmpeg
のビルドに含まれていない場合(非常に稀ですが)、エラーが出ることがあります。その場合は、libmp3lame
を有効にしてビルドされたffmpeg
を使用するか、他のMP3エンコーダー(例:-acodec mp3
ただし、品質はlibmp3lame
より劣ることが多い)を試す必要があります。
これらのオプションを参考に、目的に合わせて調整してください。
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