常在寺(じょうざいじ)は、東京都世田谷区弦巻一丁目にある寺院。日蓮宗に属し、詳名は「宝樹山常在寺」という。寺伝では開基を吉良頼康の側室常盤姫と伝え、彼女に関する悲話が残っている。
歴史
常在寺は、日蓮宗に属する寺院で、総本山は身延山久遠寺、山号は「宝樹山」といいます。創建は1506年(永正3年)に遡り、世田谷城主・吉良頼康の側室である常盤姫が開基とされています。常盤姫は法華経の教えに帰依し、弦巻の地に常在寺の前身となる堂宇を建立しました。しかし、頼康は法華経を好まなかったため、常盤姫は法華経信仰との板挟みに苦しみます。結果、頼康の命で捕縛されそうになった常盤姫は井戸に守り本尊の鬼子母神像を投げ入れた後、自害したと伝えられます。その後、僧侶が井戸から鬼子母神像を引き上げて鬼子母神堂に安置し、この井戸の水は火傷に効くと評判になりました。
ただし、常盤姫を開基とする説には疑義があります。同時代の若林村にあった香林寺(廃寺)も常盤姫を開基と伝えていますが、その位牌に記された卒年が異なることから、信憑性について議論が続いています。このため、『新編武蔵国風土記稿』でも「いぶかしきことのみ多し」とされています。
常在寺の檀家は、1872年の資料では62軒、1877年の資料では56戸と記されています。檀家は弦巻村や世田ヶ谷村に分布し、地域に根付いた寺院であったことがうかがえます。寺の歴史と伝承は複雑でありながらも、多くの人々に信仰され続けてきたことが分かります。
日蓮宗のお寺
常在寺は、山梨県の身延山久遠寺(みのぶさん くおんじ)を総本山とする日蓮宗の寺院です。
日蓮宗は、宗祖日蓮聖人(にちれんしょうにん)が鎌倉時代に立教した宗派で、お釈迦様をご本尊としています。
日蓮聖人は、お釈迦様の功徳のすべてを表す「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」のお題目を唱えることによって、仏と一体になり真理に到達できる、と説き民衆に広く信仰されるようになりました。
地下のあるお寺
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アクセス
宗旨・宗派 | 日蓮宗 |
名称 | 常在寺 |
読み方 | じょうざいじ |
御朱印 | あり |
電話番号 | 03-3429-1831 |
ホームページ | https://jyozaiji.jp/ |
住所 | 東京都世田谷区弦巻1-34-17 |
最寄り駅 | ◼︎東急世田谷線 世田谷駅 徒歩約12分 ◼︎東急世田谷線 上町駅 徒歩約14分 ◼︎東急世田谷線 松陰神社前駅 徒歩約17分 |
参考

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