本コンテンツには、物語の重要な展開や核心部分に触れる情報が含まれています。
まだ内容を把握されていない方は、閲覧をお控えくださいますようお願い申し上げます。
銀座の会員制クラブ「ふたご屋」のママであるますい志保さんの著書『良い男の条件』では多くの政財界のエリートと接してきたますいさんが語る「本物の男」の条件を通じて、男性はより良い男に、女性は本物の男を見抜けるようになることを目的として書かれています。
いい男の条件
著者は、物質主義的な価値観に囚われず「人間性の豊かさ」こそが真の魅力と主張。表面的条件で相手を選ぶのではなく、内面的成熟度を見極める重要性を説いています。特に現代社会において、真に信頼できるパートナーシップを築くための視点を提供する内容となっています。
- 本質的な価値の重視
良い男性の条件は社会的地位や経済力、容姿ではなく、「人間としての深み」にあると指摘。他者への共感力や誠実さ、精神的な成熟度が重要とされる - 共感能力の必要性
相手の立場を理解し、感情に寄り添える「共感力」が人間関係の基盤。自己中心的でなく、相手の価値観を尊重できる姿勢が求められる - 誠実なコミュニケーション
嘘やごまかしのない正直さ、責任ある言動が信頼を築く。表面的な言葉巧みさより、本音で向き合う姿勢が評価される - 自己成長への意欲
現状に満足せず、常に自己研鑽を続ける姿勢。失敗から学び、柔軟に変化を受け入れる適応力が真の強さとされる - 家庭への貢献意識
家事や育児への積極的参加、パートナーとの対等な関係構築が重要。伝統的男女役割分担に縛られない現代的な価値観を提唱 - 精神的安定性
感情のコントロール能力や逆境への耐性。自己肯定感を持ちつつ、他者を批判しない寛容さが良好な関係を維持する鍵 - 逆境に強い
傷つきながらも逆境を乗り越えてきた人は、他人にも柔軟で優しい。精神的に辛い時のための自分だけの場所を持ち、自分で心のメンテナンスができる - ネガティブ発言をしない
相手を気持ちよくさせる何かを持っており、一緒にいて心地よい。嫌なことがあっても言葉に出さず、周りの人も前向きになれるような発言を心がける。ストレス発散が上手で、心の安全保障を自分でできる - トラブルにうろたえない
事故などの緊急時でも冷静に判断し、やるべきことを直ちにできる。外見の良さよりも人間性が重要 - 恋愛も仕事も頑張れる
恋愛だけに集中せず、仕事も私生活も同じくらい大切にする - どうかと年収は関係ない
ほどほどに稼いでいれば十分であり、お金を見せびらかすようなことはしない。男の価値を年収で測るべきではない - 群れない
主体性があり、自分で考えて自分の責任で行動できる。苦手なことにも努力し、失敗しても周りのせいにしないし、恋愛でも相手を尊重しつつ、自分で決めるべきことは決める - 偉ぶらない
誰に対しても同じように接し、地位が高くても謙虚。ただし、謙虚すぎると卑屈になり嫌われることもあるため、自信を持ちつつも偉ぶらないことが重要 - 他人の評価を気にしない
自分の中にしっかりとした判断基準を持ち、自分なりの成功を追い求めるため、周りの評価に振り回されない
良い男は孤独を楽しめる
これは単に一人でいることを好むのではなく、女性がいなくても精神的に自立しており、自分自身と向き合い、仕事に熱中できる男性を指します. 自己顕示欲のために女性を利用するような男性は、本物の男とは言えません。仕事を楽しむことこそが、男性にとって最高の自己啓発であり、そうした男性は困難な状況でも力を発揮します. 女性は、仕事に打ち込む男性を理解し、支えるべきだとされています。
良い男は全てに愛情を注ぐ
事故などの緊急時において、自身の保身だけでなく、周りの人々の安全や状況を冷静に考え、迅速かつ適切な行動を取れる男性です。真の中身のある男は、他者の心の痛みを理解し、思いやりを持って接します. 外見や物質的な豊かさだけでなく、お金で買えない品性や教養、人を思いやる心が重要視されます. デート中のさりげない気遣いなどに、その愛情深さが表れるとされています. 表面的な優しさだけでなく、過去の経験からくる深い人間性を持ち、困っている人を見捨てない男性が本物だとされています。
良い男はどん底で力を発揮する
本物の男は、人生で一度は経験するような苦難を乗り越えてきた強さを持っています. 困難な状況でも諦めず、他人のせいにせず、今できることに懸命に取り組む姿勢が重要です. そうした経験を通して、全ての人や物に対する愛情と感謝の心を忘れず、周囲の支えがあってこそ今の自分があるということを理解しています. どん底を失敗ではなく学びと捉え、情熱を持ち続け、向上心を失わない男性こそが、多くの人に求められる本物の男だとされています。
どん底を経験した男の違い?
どん底を経験した男は、銀座のママであるますい志保さんの言葉によれば、以下のように変わるとされています。
- 困難を乗り越える強さを身につける
一度は今の姿からは想像もできないようなどん底を経験し、そこから這い上がってくることで、並大抵の困難には動じない強靭な精神力が養われます。 - 諦めずに努力する姿勢を持つ
どん底にいる時こそ、今自分にできることに懸命に取り組み、決して諦めないようになります。他人の評価に振り回されることなく、常に明日への希望を持ち続けることができます。 - 全ての人や物に対して愛情と感謝の心を持つようになる
自分がどん底から這い上がってこられたのは、多くの人の支えがあったからだと理解しているため、周囲への感謝の念を忘れません。 - 人の心の痛みがわかるようになる
自らが苦労を経験しているからこそ、他者が困っている時にその人の気持ちを理解し、愛情を持って接することができます。 - 困難な状況でも力を発揮する
世間の厳しさや生きる大変さを知っているため、難しい局面に立たされた時ほど燃え上がり、バリバリと仕事をして結果を残そうとします。 - 過去の経験を活かす
どん底での経験を単なる失敗として捉えるのではなく、学びの機会、つまり授業料として捉えることができます。その経験は、時を経てその人の内面的な魅力、オーラへと変わっていきます。 - 周囲に希望を与える存在となる
どん底でも情熱を持ち続け、向上心を失わない姿勢は、周囲の人々にとって魅力的に映り、共にいたいと思わせる理由となります。
一方で、どん底を経験しても、そこで心が折れてしまい、這い上がれない人もいます。そのような人は、自分の状況を周囲や社会のせいにするなど、猜疑心を抱いてしまい、目に光がなく、後ろ姿からエネルギーも感じられなくなると言われています。
良い男は、どん底を経験したとしても、そこから学びを得て成長し、より深みのある魅力的な男性へと変わっていくのです。
書籍の説明
恋愛だけの男がダメな理由、できる男が一番輝く瞬間、逆境を輝きに変える男の器など…。1万人の政財界エリートと接してきた「銀座のママ」が、ガンを乗り越え、初めて綴った人の心に残る本物の男のなり方、見抜き方を紹介。
書籍情報
出版社 : 青春出版社 (2003/9/1)
- 発売日 : 2003/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 188ページ
- ISBN-10 : 4413021673
- ISBN-13 : 978-4413021678
レビュー

今更ですけど普通に読み応えのある本!
以前、出版当時に著者がメディアにも出ていた頃に興味があったんですけど、この本評判がイマイチだったんでスルーしてたんですよね。
あれから10年たつんだ〜!早い!!!
当時大学院生だった私も気付けば経営者に。実際にたまにクラブとかにも顔を出すような立場になった今、敢えて購入してみました。
いや、確かに自己啓発本とかをよく読んでたりすると薄っぺらいと感じる部分もあるんだけれど、なんというか女性目線から愛を持って男を見守ってくれてる様子の伝わる文章がなんと言うか癒されます。
&お気に入りのホステスさんが良く言ってくれるような言葉もあったりとかして、こういう女性に孤独な経営者って支えられてたりもするんだなって思いました。
いい男に近づけるように、日々精進しようと素直に思いました。
あ、因みにクラブやキャバでお姉さんを落とす方法とかは書いてありませんからね。念のため(笑)

10年たった今でも好きな本です
この本と出会ったのは、私がまだ大学生の時。
この本と10年にもわたって、ともに過ごすことになるとは、この本を手にしたときには想像もしていませんでした。
たしかに、この本はタイトルのインパクトに対し、その内容は柔らかなものとなっており、肩すかしにあったように思います。
また、思いついたことを書き連ねているだけ、という、まとまりのなさも否めません。
しかし、この本は、これらを凌駕する魅力があります。
それは、もう一度、がんばろう、という気持ちにさせてくれるところです。
この本の中にこんな一節があります。
「いい男は知っています。何かを誰かにこぼすこともせずに、すべてを飲み込んでいく強さが人気の秘訣だと。」
たったこれだけの言葉なのに、いつもこの言葉が力をくれました。
この言葉だけではなく、この本のなかにある言葉は、光を与えてくれます。
それは、冬の深夜に空を見上げたときに、ふと見つける星が放つ光のように、ひっそりと、でも力強い輝きがあります。
私にとって、この10年、つらくなったときに、この本の言葉が絶望の淵から救ってくれました。
家族が亡くなった時、なかなか就職が決まらなくて悩んでいた時、仕事がうまくいかない時、
ふと思い出すこの本の言葉に勇気づけられました。
どんなに世の中が発達しても、いや発達した今だからこそ、自分を支える言葉が必要だと思います。
この本でそんな言葉にたくさん出会えると思います。
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