干支の守護ご本尊

生活

干支の守護ご本尊とは、十二の干支(えと)に対応する仏や菩薩のことで、それぞれの干支に生まれた人々を守護してくれる存在とされています。

日本の仏教文化において守り本尊は個人の守護神として大切にされており、多くの人々の信仰の対象となっています。守り本尊をお祀りし、運気の向上や災難からの守護を願います。

干支の守り本尊の基本情報

干支とは?

干支とは、古代中国で発祥した時間や方位を表す方法で、十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)と十干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)を組み合わせた60年周期の暦法です。十二支は動物で象徴され、それぞれの年に生まれた人々の特性や運勢を表すとされています。

干支と守り本尊の関係

干支と守り本尊の関係は、それぞれの干支に対応する仏や菩薩が、その年に生まれた人々を守護してくれると信じられていることに基づいています。各干支には特定の本尊が割り当てられており、その本尊をお祀りすることで、個人の守護や運勢の向上を願うことができます。

各干支の守り本尊

  • 千手観音 :子(ねずみ)の守り本尊
  • 虚空蔵菩薩:丑(うし)・寅(とら)の守り本尊
  • 文殊菩薩 :卯(うさぎ)の守り本尊
  • 普賢菩薩 :辰(たつ)・巳(み)の守り本尊
  • 勢至菩薩 :午(うま)の守り本尊
  • 大日如来 :未(ひつじ)・申(さる)の守り本尊
  • 不動明王 :酉(とり)の守り本尊
  • 阿弥陀如来:戌(いぬ)・亥(いのしし)の守り本尊

各干支に割り当てられた守り本尊

各干支の守り本尊が特定の干支に割り当てられた理由は、仏教の教えや伝統に基づいて、それぞれの本尊の特徴や性格が干支に生まれた人々に合っているからです。

ここでは各守り本尊が割り当てられた理由を説明しています。

子(ねずみ):千手観音せんじゅかんのん

千手観音せんじゅかんのんは多くの手を持ち、すべての人々を救済する慈悲深い存在です。ねずみ年生まれの人々は知恵があり、困難を乗り越える力を持つとされています。千手観音の多くの手は、多方面に対応できるねずみの性質を象徴しています。

[ご利益]
息災延命・病気平癒・恋愛成就・苦難除去・所願成就

[御真言]
オン バザラ ダラマ キリク ソワカ

[縁日]
十七日

丑(うし)/寅(とら):虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつ

虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつは、無限の知恵と優しさを持つ菩薩です。丑年と寅年に生まれた人たちに知恵を与え、願いを叶える力があるとされています。丑は一生懸命働くことを、寅は勇気と力を表しており、虚空蔵菩薩の知恵と優しさがこれらを補います。

[ご利益]
智慧明瞭・学徳増進・所願成就・商売繁盛・技芸向上

[御真言]
オン・バサラ・アラタンノウ・オン・タラク・ソワカ

[縁日]
十三日

卯(うさぎ):文殊菩薩もんじゅぼさつ

文殊菩薩もんじゅぼさつは知恵の菩薩として知られ、卯年生まれの人々に智慧と学問の向上を助けるとされています。うさぎは機敏さと知恵を象徴し、文殊菩薩の知恵の特性がうさぎの性質に適合しています。

[ご利益]
智慧明瞭・学徳増進・智慧

[御真言]
オン アラハシャ ノウ

[縁日]
二十五日

辰(たつ)・巳(み):普賢菩薩ふげんぼさつ

普賢菩薩ふげんぼさつは、行動を大切にする菩薩です。辰年と巳年に生まれた人たちに、正しい行動を取るように促し、道徳的な生活を支える力があるとされています。たつは力強さと高貴さを、みは知恵と素早さを表し、普賢菩薩の行動と道徳の特性がこれらに合っています。

[ご利益]
息災延命・女性守護・滅罪・減罪・煩悩断滅

[御真言]
オン サンマヤ サトバン

[縁日]
二十四日

午(うま):勢至菩薩せいしぼさつ

勢至菩薩せいしぼさつは知恵と慈悲を象徴する菩薩で、午年生まれの人々に知恵の光で迷いを照らし、正しい道へ導く力を持つとされています。うまは自由とエネルギーを象徴し、勢至菩薩の知恵と慈悲がその特性に調和します。

[ご利益]
現世安穏・除災招福・極楽往生・智慧明瞭・家内安全

[御真言]
オン サンザンサク ソワカ

[縁日]
二十三日

未(ひつじ)・申(さる):大日如来だいにちにょらい

大日如来だいにちにょらいは宇宙の根本原理を象徴する如来で、未年と申年生まれの人々に万物の調和と平和を保つ力を持つとされています。ひつじは穏やかさと協調性を、さるは機知と適応力を象徴し、大日如来の調和の特性がこれらの性質に適しています。

[ご利益]
現世安穏・智慧・所願成就・平和と繁栄

[御真言]
オン アビラウンケン バザラ ダトバン

[縁日]
二十八日

酉(とり):不動明王ふどうみょうおう

不動明王ふどうみょうおうは怒りの表情を持つ強力な守護神で、酉年生まれの人々に悪を打ち払い、困難を乗り越える力を与えるとされています。とりは決断力と鋭敏さを象徴し、不動明王の強さと保護の特性がその性質に合っています。

[ご利益]
除災招福・現世利益・戦勝・悪魔退散・厄除災難・国家安泰

[御真言]
ノウマク サンマンダ バザラダン カン

[縁日]
二十八日

戌(いぬ)・亥(いのしし):阿弥陀如来あみだにょらい

阿弥陀如来あみだにょらいは無限の慈悲を象徴する如来で、戌年と亥年生まれの人々に極楽浄土へ導く力を持つとされています。いぬは忠誠心と信頼を、いのししは勇気と誠実を象徴し、阿弥陀如来の慈悲と救済の特性がこれらの性質に合っています。

[ご利益]
極楽往生・現世安穏

[御真言]
オン アミリタ テイセイ カラ ウン

[縁日]
十五日

参考

【生まれ年の守護神】十二支の『守り本尊』 一覧 – ご利益と真言
生まれ年にはそれぞれの干支ごとに仏様の守護があります。ここでは干支ごとの仏様とそのご利益、真言を一覧で紹介しています。

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