参道の歩き方や鳥居のくぐり方などは、行くときと帰るときでは少し違ういます。
鳥居のくぐり方(行くとき)
参拝に行くときの鳥居のくぐる手順です。
鳥居をくぐる前に身だしなみを整える軽く会釈をして境内に入る。
- 鳥居の前で立ち止まる
- 一礼する(十五度の礼)
- 鳥居をくぐる
今から神社に入るので、鳥居をくぐる前に社殿の方向に一礼するのが丁寧な作法になります。
鳥居をくぐる際、鳥居の中央は避けて鳥居をくぐる必要があります。
これは神道における考え方で基本的に鳥居や参道の中央は神様がお通りになる場所です。
足の入り方
鳥居をくぐる時の足の入り方にもより丁寧な作法があります。
- 鳥居の左側
→ 左足から - 鳥居の右側
→ 右足から - 鳥居の中央
→ 左足から
鳥居を正面に見て左および中央は左足、右側は右足となります。
中央から遠い足を一歩目としてくぐります。
参道の歩き方(行くとき)
参道は真ん中を避けて歩きます。
- 最上位:真ん中
- 上位:社殿から見て左側(社殿に向かって右側)
- 下位:社殿から見て右側(社殿に向かって左側)
参拝されてない方は「社殿から見て右側(社殿に向かって左側通行)」、参拝された方は「社殿から見て左側(社殿に向かって右側通行)」のほうが参道の丁寧な歩き方になります。
手水の作法
「手水舎」とは、神社で参拝者が手や口を清める場所のこと。「ちょうずや」「てみずや」「てみずしゃ」などと呼ばれます。それ以外にも、「水盤舎(すいばんしゃ)」「御水屋(おみずや)」と呼ぶところもあるようです。
「手水」は、東屋のような屋根のついた建物の下に、真ん中に水の入った水盤があり、柄杓が置かれています。神社仏閣の入り口や参道の脇に設置されているのが一般的です。
- 右手で柄杓を持って水を汲み上げる
- 左手に水をかける
- 左手に柄杓を持ち替える
- 右手に水をかける
- 右手に柄杓を持ち替える
- 左の手のひらに水を注いで、その水で口をすずく
- もう一度左手に水をかける
- 柄杓を立て柄に水を流す
- 柄杓を元の位置に戻す
- ハンカチで口と手を拭く
水の配分割合
柄杓で水を汲み上げるのは一度だけなので、水の配分には気をつけましょう。
- 左手:三割
- 右手:三割
- 口:一割
- 左手:二割
- 柄杓の柄:一割
拝礼の作法
拝礼の順番
- お賽銭箱の前で会釈
- お賽銭を入れる
- 鈴を鳴らす
→ 鈴がなければ省略 - 再拝(二礼)
- 二拍手
- 感謝と願い事をお伝えする
- 一拝(一礼)
お辞儀
お辞儀の角度
- お賽銭箱の前での会釈:十五度
- 再拝(二礼)と一拝(一礼):九十度
再拝(二礼)と一拝(一礼)は九十度のお辞儀で背中を丸めないようにしてください。
「二拝二拍手一拝」と「二礼二拍手一礼」の違いとは?

参拝の作法に「二拝二拍手一拝」と「二礼二拍手一礼」があります。
「二拝二拍手一拝」が基本形とされ、神社本庁や伊勢神宮ではこの呼び名がされています。
東京大神宮などが用いているのは「二礼二拍手一礼」で神社や地域によってやり方が異なる場合もあります。
まずは、「拝」と「礼」の意味を確認してみましょう。
「拝」…約90度の深いお辞儀で日本古来の敬礼作法
「礼」…約30度~45度の浅いおじぎ
拍手
- 胸の高さに両手を持ってくる
- 両手を綺麗に揃える
- 右手を一関節分くらい下にズラす
- (一拍手目)肩幅くらいに両手を開く
- 拍手する
- (二拍手目)肩幅くらいに両手を開く
- 拍手する
- 拍手した両手の状態(右手が下にズレた状態)から揃える
※右手を戻して左手と揃える - 両手をヒザの位置くらいに戻す
お願い
- 住所と名前など自己紹介をする
- 日頃の感謝を伝える
- 願い事をする
まず神様に自己紹介をして日頃の感謝を伝えてからお願いごとをします。
参道の歩き方(帰るとき)
帰るときも真ん中を避けて歩きます。
帰るときも真ん中を避ければ「左側・右側」のどちらを歩いても問題はありません。
より丁寧なのは「社殿から見て左側(社殿に向かって右側)」を歩くことです。
鳥居のくぐり方(帰るとき)
- 鳥居をくぐる
- 神社の方向に身体を向ける
- 一礼する(十五度の礼)
- 帰る方向に身体を向ける
帰るときの一礼のタイミングは、鳥居をくぐってからです。
参考

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