その”NO”がキャリアを創る。プロが教える枕営業の華麗なスルー術

雑学

枕営業を断ることは、プロとして、そして一人の女性として自分を守るための当然の権利です。断る際に最も重要なのは「誘いを否定するのではなく、枕営業という行為を否定する」というスタンスです。

相手の好意や評価に感謝を示しつつ、「私はそういう営業スタイルではない」という軸をぶらさずに伝えることで、お客様のプライドを過度に傷つけることなく、自分の価値を高めることができます。

  1. 優良顧客には「プロ意識」を見せる:「あなたとの特別な関係を壊したくない」と伝え、お店での関係を大切にしたいという姿勢が、逆にあなたの価値を高めます。
  2. 強引な相手には「ルール」を盾にする:「お店のルールで禁止されている」「双方にペナルティがある」と冷静に伝え、個人的な感情ではなく、あくまで事務的な対応として毅然と断ります。
  3. 生理的に無理な相手には「個人的な聖域」を作る:「一途に想う人がいる」「過去のトラウマ」など、相手が踏み込めない個人的な事情を理由に、同情を誘いつつ断るのが有効です。

【全般的な心構えと基本原則】

  • 笑顔を絶やさず、明るくサラッと伝える:深刻な雰囲気にせず、会話の流れを止めないようにすることがコツです。
  • 「私」を主語にして、自分の事情として伝える:「(あなたが)困る」ではなく「(私は)そういうことをしない主義なので」と伝えると、相手を責める印象にならずに済みます。
  • 代替案を提示する(お店に帰属させる):「お店でならもっと楽しくお酒をご一緒できますよ!」など、お店の中での接点を提案します。
  • 決して白黒はっきりさせない:「絶対に嫌です」ではなく「できません」「しないんです」と、行為そのものを否定する言い方にします。

ケース1:一般的なお客様(優良顧客・今後も関係を続けたい)への断り方

このタイプのお客様には、ただ拒絶するのではなく**「お店での疑似恋愛関係を大切にしたい」というプロ意識**を見せることが、逆にあなたの価値を高め、「手に入らないからこそ応援したい」という気持ちに繋がります。

会話例

  • 「特別な関係」を強調する王道パターン
    えっ…!嬉しい…!そんな風に、一人の女の子として見てくれてたんですね。ありがとうございます。
    でも、だからこそ、ごめんなさい。私、〇〇さんとはお店で会えるこの『特別な関係』をずっと続けたいんです。
    お店の外で会ってしまったら、きっとこのドキドキする関係が壊れちゃう気がして…。それがすごく嫌なんです。
  • プロ意識と感謝を伝えるパターン
    最高の褒め言葉です、ありがとうございます!
    ただ、私はこのお仕事にプライドを持っていて、お店の中で全力でお客様をもてなすのが私のやり方なんです。
    もし、そんな風に私のことを応援してくださるなら、お店で私に会いに来てくれることが、何より一番嬉しいです。」
  • 冗談っぽく、お金の使い方を誘導するパターン
    わー!口説かれちゃった!(笑) 嬉しいな〜!
    でも、ごめんなさい!私はNo.1になるのが夢なので、色恋は封印してるんです!
    もし本気で口説いてくれるなら、お店でシャンパンタワー入れてくれたら、ちょっとだけ考えちゃうかも…♡ なんて(笑)
  • ストレートパターン
    私枕するほど売上困ってないから!
    困ったら相談するね♪

《ポイント》

  • まず全力で肯定し、感謝する。 誘い自体は「女性としての魅力」への賛辞だと受け止める姿勢を見せる。
  • 「あなただからこそ、関係を壊したくない」 というロジックで、相手を立てつつ断る。
  • 自分の「営業スタイル」や「プロ意識」を理由にすることで、個人的な拒絶ではないことを明確にする。

ケース2:お金を使わない&強引なお客様への断り方

このタイプには、期待を持たせるような曖昧な態度は逆効果です。「個人的な感情」を一切排除し、「お店のルール」と「双方のペナルティ」を盾にして、冷静かつ事務的に断るのが最も効果的です。

会話例

  • お店のルールを盾にする基本パターン
    お気持ちは大変ありがたいのですが、当店ではそういった営業行為は一切禁止されております。
    ルールを破ると、私は即日解雇になりますし、お客様も当店への出入りが一切できなくなってしまいます。
    双方にとって何も良いことがないので、申し訳ありませんが、このお話はこれ以上できかねます。
  • 毅然と話題を切り替えるパターン
    何度も申し訳ありませんが、先ほどお伝えした通り、お店のルールですのでできません。
    これ以上このお話を続けられるようでしたら、残念ですがマネージャーに報告させていただきます。
    せっかくの楽しいお時間ですので、別の話をしませんか?
  • (最終手段)スタッフに助けを求める
    無言で席を立ち、近くの男性スタッフに「〇〇様(お客様の名前)がお呼びです」と伝え、席に戻ってもらう。第三者を介入させることで、話を強制的に終了させる。

《ポイント》

  • 笑顔は消し、真顔で、少し低いトーンで話す。
  • 「ごめんね」ではなく「できません」「いたしかねます」といった、ビジネスライクで明確な否定の言葉を選ぶ。
  • 「あなたのせいで私がクビになる」という構図を提示し、相手に責任を感じさせる。

ケース3:生理的に無理なお客様への断り方

この場合、相手に「生理的に無理」と悟られるのは最も避けるべきです。相手がそれ以上踏み込めず、反論のしようがない「個人的な聖域」を作り出し、そこに逃げ込むのが鉄則です。真実である必要はありません。

会話例

  • 「特定のパートナー」の存在を匂わせる(最も強力)
    (少し悲しそうに、申し訳なさそうに)お誘い、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
    でも、本当にごめんなさい…。私、お店とは全く関係ないところに、ずっと一途に想っている人がいるんです。
    その人を裏切るようなことだけはできなくて…。本当に、わがままで申し訳ないです。
  • 過去のトラウマを理由にする
    嬉しいお話なのですが、本当にごめんなさい。
    実は昔、仕事が原因でストーカーされた経験があって、それ以来、お店以外で男性と会うのが怖くなってしまって…。
    〇〇さんが素敵な方なのは分かっているのですが、こればっかりは自分の問題で…。本当に申し訳ないです。
  • 家庭の事情を理由にする
    ありがとうございます。ただ、今ちょっと家族が大変な時期で、とてもじゃないですけど、自分の恋愛などを考えられる精神状態ではなくて…。
    こんな状態でお会いしても、〇〇さんに失礼だと思うので。本当にごめんなさい。

《ポイント》

  • 相手の人格や魅力を否定しない。 あくまで「自分側の問題」として話す。
  • 詳細を話さず、少し影のある表情で伝えることで、相手に「これ以上は聞けないな」と思わせる。
  • 同情を誘うような理由であれば、相手も無理強いしにくくなる。

◆ 全てのケースにおけるNG言動

どんな相手であっても、以下の言動は絶対に避けるべきです。トラブルの原因になったり、あなた自身の価値を下げてしまったりします。

  • 相手の人格や容姿を否定する:「タイプじゃない」「無理」など、相手を直接傷つける言葉はプロとして失格です。
  • 金銭での解決を匂わせる:「お金をくれるなら考える」といった発言は、あなた自身の価値を著しく下げ、後々さらに面倒な要求に繋がりかねません。
  • あからさまに嫌悪感のある態度:ため息をついたり、無視したりするのは最悪の対応です。どんな相手にも、まずは社会人としての最低限の敬意を払いましょう。
  • 他のキャストやお客様と比較する:「〇〇さんはそんなこと言わない」「他のお客様はもっとスマート」といった比較は、相手のプライドを傷つけ、恨みを買う原因になります。

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