Jenkinsに代わる新しいツールは数多く登場しています。ビルドやテストといった「継続的インテグレーション(CI)」の機能はもちろん、デプロイまで含めた一連のプロセスを自動化する「継続的デリバリー(CD)」の機能を持つモダンなサービスが増えており、Jenkins特有の複雑なプラグイン管理やサーバー運用の負担を軽減できます。
これらの新しいツールは従来の複雑な設定が不要で、特にKubernetesなどのクラウドネイティブな環境での利用が想定されているため、結果として効率的なプロセスとスケーラビリティを実現しやすくなっています。
以下の表で、主な新興・クラウドネイティブ代替ツールをいくつか比較します。
| ツール名 | 特徴 | GitHubスター |
|---|---|---|
| Concourse | コンテナベースでパイプライン定義がシンプル。主にGoで書かれている。 | 7.5k |
| Woodpecker | シンプルかつ拡張性が高いCI/CD。軽量でスケーラブル。 | 3.5k |
| Tekton | KubernetesネイティブなCI/CDフレームワーク。柔軟なパイプライン定義が可能。 | 3.3k |
| Gitea Actions | Giteaに統合。セルフホスト環境でGitHub Actionsと類似したワークフローを提供。 | N/A |
| Devtron | K8sネイティブでGitOps対応の統合ダッシュボードを提供。CI/CDパイプラインを管理。 | 4.6k |
| Dagger | CI/CDパイプラインをプログラミング可能なツール。Cue言語で記述。 | 10k |
| Earthly | Dockerコンテナ内でCI/CDパイプラインを実行。一部はMakefileと互換性がある。 | 10k |
| Buildkite | ハイブリッドCI/CD。クラウドはオーケストレーションを担当し、ビルドはインフラで実行。 | N/A |
各ツールの選び方
それぞれのツールの選択ポイントは以下の通りです。
- Concourse / Woodpecker
- 選択ポイント:シンプルさを重視する場合。これらは学習曲線が比較的緩やかで、設定も容易であるため、特にコンテナベースの環境との親和性が高い点が特徴です。
- Tekton / Devtron
- 選択ポイント:Kubernetesを基盤としている場合。TektonはKubernetesネイティブなパイプラインを構築するための強力なフレームワークです。Devtronはその上に構築された包括的なプラットフォームで、GitOpsを活用したより高度なデリバリー自動化を実現します。
- Gitea Actions
- 選択ポイント:自前でGitサーバーを運用し、軽量なCIを求めている場合。Giteaはプライベートな環境でGitHubライクな開発体験を提供します。
- Dagger / Earthly
- 選択ポイント:コードとしてのパイプライン(Pipeline-as-Code)をより柔軟に定義したい場合。Daggerは汎用プログラミング言語の力を借りて、複雑なパイプラインを表現できます。EarthlyはDockerコンテナ内で処理を実行するため、環境差異に悩まされにくいというメリットがあります。
- Buildkite
- 選択ポイント:クラウドの管理性と、セキュリティやコンプライアンスの観点からビルド環境は自前で管理したい場合。高いハイブリッド性が強みです。
まとめとおすすめ
新しいツールを選ぶ際、セルフホストでJenkinsからの完全な移行を考えるなら、シンプルさで急成長中のWoodpecker、または軽量で拡張性の高いConcourseが有力です。一方、クラウドサービス(SaaS)での利用やホスティング済みのソリューションを検討する場合は、モダンなUI/UXとエコシステムを提供するGitHub ActionsやGitLab CI等の選択肢も考慮すると良いでしょう。

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