下谷神社は奈良時代に創建され、都内で最も古い「お稲荷様」です。
祭神名、大年神 (オオトシノカミ) は天照皇大神(アマテラスオオミカミ) の御弟、素戔雄尊 (スサノオノミコト) の御子で五穀を主宰し、厚く産業を守護し商売繁盛と家内安全の御利益がある神様です。
古くは下谷稲荷社、下谷稲荷明神社と呼ばれた都内最古の稲荷神社。東京メトロ銀座線の稲荷町駅に名を残す旧町名の稲荷町は、この神社の旧称が由来の町名である。例大祭で近隣町内を渡御する本社神輿は台輪幅4尺1寸の千貫神輿といわれ、大きな威容を誇る。
社殿の天井画は横山大観の作。また、1798年に初代・三笑亭可楽によって当社境内で初めて寄席が開かれた。このため、本神社には「寄席発祥の地」の石碑がある。 夏になるとドライミストで神社に集まる人々が涼んでいる。 「水」と「芸能」のパワースポットと云われる。 宮司の阿部明徳は、東日本大震災で被災した神社等の仮社殿、鳥居、神輿、縁日などの復旧支援活動を、他の神社関係者と共に行っている。
御祭神
- 大年神(おおとしのかみ)
- 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
属性
稲荷神社の御祭神である宇迦之御魂神は、五穀豊穣、商売繁盛の神様であり、大地や豊かさを司ることから、「地」の属性と親和性があると考えられます。これはあくまで推測であり、最も大切なのは、実際に訪れてみてご自身が「良い」と感じる直感です。
歴史
下谷神社の創建は、和銅2年(709年)と伝えられており、都内でも有数の古い歴史を持つ神社です。元々は、現在の不忍池のほとりに創建され、その後、江戸時代初期に現在の場所に移転しました。江戸時代には、江戸城の鬼門除けとしても信仰され、徳川将軍家からも篤い崇敬を受けました。特に、江戸の町人文化が栄える中で、商売繁盛の神として、多くの商人や住民から信仰を集め、発展を遂げました。現在の社殿は、関東大震災や東京大空襲などの災禍を乗り越え、再建されたものです。
ご由緒
下谷神社は奈良時代に創建され、都内で最も古い「お稲荷様」です。
祭神名、大年神 (オオトシノカミ) は天照皇大神(アマテラスオオミカミ) の御弟、素戔雄尊 (スサノオノミコト) の御子で五穀を主宰し、厚く産業を守護し商売繁盛と家内安全の御利益がある神様です。
日本武尊は第12代景行天皇の皇子であり、「智・仁・勇」を兼ね備え諸国を平定して御恩威を四方に輝かされました。
当神社は、人皇第45代聖武天皇の御代天平2年(西暦730年)に峡田稲置らが、大年神・日本武尊の御神徳を崇め奉って上野忍ケ丘の地にこの二神をお祀りしたのが創めであると伝えられています。
第61代朱雀天皇の天慶3年田原藤田秀郷が相馬に向かうとき当神社に参籠して朝敵平将門追討の祈願をなし、その平定の後報恩のため社殿を新たに造営しました。降って寛永4年寛永寺を建立するに当たり、社地を上野山下に移されましたが狭いので延宝8年更に広徳寺門前町に替地して社殿を造営しました。当神社は昔から「正一位下谷稲荷社」と称し祀られていたので、この時からこの町を稲荷町と呼ぶようになりました。
明治5年に神社名を「下谷神社」と改め、翌6年郷社に昇格いたしました。
大正12年の関東大震災のため、社殿を悉く焼失し仮社殿に遷座しましたが昭和3年土地区画整理により改めて社地を現在の所に定め、同6年社殿造営の工事を起こし同9年完成し本遷座し祀りました。
その後、東京は御承知のように戦争の災禍に遭いましたが、当神社は御祭神の偉大な御神徳により、奇しくも御神体御宝物はもとより、社殿全建物に聊かの損害もなく、平成5年には社殿屋根の修復、平成10年には床の補修工事を終えてその荘厳さを保ちつつ現在に至っております。
尚、当神社は寛政10年(西暦1798年)に初めて寄席が行われた由縁の地で、境内には「寄席発祥の地」の石碑が建立されております。
伝説
稲荷信仰には以下のような伝説があります。
- 狐の神使: 稲荷神社の神使は狐とされています。狐は農作物を荒らすネズミを捕食することから、五穀豊穣の守り神として、また神の使いとして信仰されるようになりました。
ご利益
- 商売繁盛
- 家内安全
- 五穀豊穣
- 開運招福
- 厄除け
境内の見どころ
- 本殿: 大年神と宇迦之御魂神を祀る厳かな社殿です。
- 鳥居: 都会の景色の中に立つ朱色の鳥居は、神聖な空間への入り口を感じさせます。
- 手水舎: 参拝前に心身を清める場所です。
- 狛犬: 境内の入り口を守る狛犬は、その造形にも注目です。
- 境内社: 境内にはいくつかの摂社・末社があり、それぞれ異なるご利益があります。
アクセス
ご祭神 | 《主》大年神,《配》日本武尊 |
創建時代 | 730年(天平2年) |
名称 | 下谷神社 |
読み方 | したやじんじゃ |
通称 | 下谷稲荷 |
参拝時間 | 参拝可能時間:9:00~17:00 社務所:9:00~16:00 |
御朱印 | あり |
電話番号 | 03-3831-1488 |
ホームページ | https://shitayajinja.or.jp |
住所 | 東京都台東区東上野3-29-8 |
最寄り駅 | ◼︎東京メトロ銀座線 稲荷町駅 徒歩約3分 ◼︎東京メトロ日比谷線 上野駅 ◼︎東京メトロ銀座線 上野駅 徒歩約9分 ◼︎都営大江戸線 新御徒町駅 ◼︎つくばエクスプレス線 新御徒町駅 徒歩約10分 ◼︎JR京浜東北線 上野駅 ◼︎JR宇都宮線 上野駅 ◼︎JR上野東京ライン 上野駅 ◼︎JR高崎線 上野駅 ◼︎東北新幹線 上野駅 ◼︎上越新幹線 上野駅 ◼︎JR山手線 上野駅 ◼︎JR常磐線快速 上野駅 ◼︎北陸新幹線 上野駅 徒歩約12分 |
近くの神社仏閣
- 湯島天満宮(湯島天神): 下谷神社から徒歩約5分。学問の神様として有名な菅原道真公を祀る神社です。受験生や学業成就を願う人々に信仰されています。
- 徳大寺: 下谷神社から徒歩約5分。アメヤ横丁の中に位置する摩利支天を本尊とする寺院で、商売繁盛や勝ち運にご利益があります。
- 神田神社(神田明神): 下谷神社から1.6km、徒歩約20分の距離に位置します。江戸総鎮守として有名で、近年はアニメやサブカルチャーとのコラボでも人気を集めています。
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