
護国院(ごこくいん)は東京都台東区上野公園にある天台宗の寺院。東叡山寛永寺最初の子院である。「東叡山寛永寺護国院」と号し、「東叡山釈迦堂」の別名がある。谷中七福神の1つである大黒天を安置する。
こちらの大黒天画像は徳川三代将軍家光公が贈ったものと伝えられています。御前立の大黒天木像は台東区文化財に指定されています。
歴史
東京都台東区に位置する「護国院大黒天」は、かつて東叡山寛永寺の三十六坊の一つで、寛永寺の中では最も早くできた子院の一つです。護国院は、寛永寺のお堂の一つである釈迦堂の管理を歴代任されており、現在は釈迦堂の本尊である釈迦如来、護国院の本尊である千手観音菩薩、徳川家光から賜った大黒天が同じ堂内に祀られています。護国院をご案内していただくと、地域に根差した明るく開けたお寺でした。今回は神田隆順執事長に護国院の歴史や地域との関わり等をお聞きしました。
徳川家光から賜った大黒天
このお寺は大黒天もお祀りしています。護国院が大黒天もお祀りするようになったのには、徳川家と深い関わりがあります。
大阪冬の陣・夏の陣が終わり、豊臣家が滅ぼされ、25年が絶ち江戸の世が安定し日本という国が安寧してきた寛永年間の終わり頃に、大きな戦により亡くなられた多くの方の供養を行いたいという風潮が高まり、寛永寺そして護国院として供養を行いたいと「念仏大回向」を奉修しました。その当時はまだ寛永寺としてお堂が整っていなかったため、その当時最も大きかったと思われるこの釈迦堂で生順僧正が敵味方関係なくご回向を行いました。そのことに感心された三代将軍徳川家光より褒美として寺領を寄進してくださるとのお話がきましたが、それを生順僧正はお断りされました。それならと家光自身が大切にしていた大黒天の画像をくださいました。
護国院の本尊「千手観音菩薩像」
「護国院という子院としての本尊は、千手観音になります。そのため、以前は釈迦堂というお堂とは別に護国院にも建物があり、護国院の内仏として千手観音が祀られていたのだと思います。それが移転や曳家を行ったとき等でお寺の建物の改築を行い、現在のようにお祀りされています。
他にもたくさんの仏像をお祀りしており、十二支の守り本尊が揃っています。以前は虚空蔵菩薩さんだけがおりませんでした。守り本尊を集めたわけではなかったので、たまたまいなかったのです。それではと信者さんがご寄進くださり全てが揃っています。」
アクセス
ご本尊 | 釈迦牟尼如来 |
宗旨・宗派 | 天台宗 |
名称 | 護国院 |
御朱印 | あり |
電話番号 | 03-3821-3906 |
住所 | 東京都台東区上野公園10-18 |
最寄り駅 | ◼︎上野モノレール 上野動物園東園駅 徒歩約9分 ◼︎東京メトロ千代田線 根津駅 徒歩約11分 ◼︎上野モノレール 上野動物園西園駅 徒歩約13分 |
参考


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