西徳寺

観光

西徳寺(さいとくじ)は、東京都台東区に所在する真宗佛光寺派の寺院。山号は光照山。

浅草の喧騒から少し離れた合羽橋道具街の近くに佇む**西徳寺(さいとくじ)**は、江戸時代初期に開創された浄土真宗本願寺派の寺院です。本堂の阿弥陀如来を始めとする諸仏が、訪れる人々に静かな安らぎを与えてくれます。歴史ある浅草の地で、心を落ち着かせたい時に訪れてみるのはいかがでしょうか。

ご本尊

阿弥陀如来(あみだにょらい)

山号・宗旨・宗派

  • 山号(さんごう): 長樂山(ちょうらくざん)
  • 宗派: 浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)

ご由緒

開山釈敬上人が、阿弥陀如来の教えを広めるために開いた寺院です。浄土真宗の教えに基づき、全ての人が阿弥陀如来の慈悲によって救われるという「他力本願」の精神を伝え続けています。浅草という土地柄、多くの庶民から信仰され、死者の供養や心のよりどころとして親しまれてきました。

歴史

本寺は寛永5年(1628年)、佛光寺門徒の聞法道場の一つとして江戸の金助町(現在の東京都文京区本郷付近)に建立されたと伝わる。建立後50年の間に天和の大火など、江戸を襲った火災で焼け出されること三度、当時の住職・檀家の協議により竜泉(現在の東京都台東区)に移転したのは天和3年(1683年)であるという。

徳川幕府時代、明治維新後も西徳寺は発展を続けたが、大正12年(1923年)の関東地震により本堂が全壊した。地震後に再建にとりかかり、昭和5年(1930年)に鉄筋コンクリート造という、寺院建築としては画期的な形で寺院再建を果たし、現在に至る。

2019年公開の映画「WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス」のロケ地となった(劇中では「大日本鎖国寺」という架空の寺院として登場する)。

著名人墓所

  • 十七世中村勘三郎(歌舞伎役者)
  • 十八世中村勘三郎(歌舞伎役者)

ご利益

浄土真宗は、現世利益を前面に出す宗派ではありませんが、阿弥陀如来の慈悲に触れることで、以下のような心の安寧やご利益が期待されます。

  • 往生浄土: 阿弥陀如来の力によって、死後、阿弥陀仏のいる極楽浄土へ生まれ変わること。
  • 心の安寧・平穏: 迷いや苦悩からの解放。
  • 先祖供養: 供養を通じて、亡くなった方々への感謝と冥福を祈ること。
  • 感謝の念: 日々の生活への感謝の心を育むこと。

境内の見どころ

  • 本堂: 震災や戦災を乗り越え再建された本堂は、浄土真宗らしい簡素でありながらも威厳のある造りです。
  • 境内: 都会の喧騒の中にありながら、清潔に保たれた境内は、静かに心を落ち着けることができます。
  • 親鸞聖人像: 浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の像が安置されている場合があります。

アクセス

ご本尊阿弥陀如来
山号光照山
宗旨・宗派真宗佛光寺派
創建時代寛永5年(1628年)
開山・開基開基 釈善如
文化財木造阿弥陀如来立像
木造聖徳太子孝養像
名称西徳寺
読み方せいとくじ
参拝にかかる時間5分
トイレあり
御朱印あり
電話番号03-3875-3351
住所東京都台東区竜泉1-20-19
行き方東京メトロ日比谷線 三ノ輪駅
東京メトロ日比谷線 入谷駅
 徒歩16分

近くの神社仏閣

  • 浅草寺(せんそうじ): 浅草の象徴的な寺院で、雷門や仲見世通りが有名です。
  • 浅草神社(あさくさじんじゃ): 浅草寺の隣に位置し、「三社祭」で知られます。

参考

西徳寺
西徳寺 - Wikipedia

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