読み方は「くまのじんじゃ」です。正式な社名は熊野神社ですが、十二社熊野神社(じゅうにそうくまのじんじゃ)、新宿熊野神社とも称されています。境内は新宿中央公園に隣接しています。
なでしこジャパンが参拝した後にFIFA女子ワールドカップで優勝したことから勝運のご利益が高いとされている神社だ!
室町時代の応永年間に紀伊国から来て中野一帯を開拓し、中野長者と呼ばれた鈴木九郎が、郷土の熊野三山の十二所権現を勧請してまつったのが、起源とされています。
もと熊野神社の境内は広く、複数の池や滝があった江戸西郊の景勝地でした。芝居や浮世絵にも登場し、将軍もしばしば鷹狩りの際に立ち寄りました。また、池を囲んで料亭が立ち並んでいました。昭和30年代までは料亭が賑わいを見せていましたが、昭和43年に埋め立てられ、昔の面影はありません。
ご由緒
ご祭神は、櫛御気野大神(くしみけぬのおおかみ)と伊耶那美大神(いざなみのおおかみ)の二柱です。
櫛御気野大神は、食物神と考えられていますが、荒ぶる神である須佐之男命(すさのおのみこと)の別名ともいわれています。伊耶那美大神は、多くの神々を産んだ日本神話の女神です。
熊野神社の総本社は、熊野三山です。熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称で、全て和歌山県にあります。熊野三山のご祭神である神々、熊野権現は熊野十二所権現と呼ばれています。
新宿の熊野神社は、紀州(現在の和歌山県辺り)出身の鈴木九郎と言う商人によって、室町時代に創建されたと言われています。鈴木九郎さんが、自分の故郷である熊野三山から十二所権現を祀ったのが始まりです。
また、この地域の開拓にあたった渡辺興兵衛という人物が、室町時代の熊野の乱に際し、紀州よりこの地に流れ着き、熊野権現を祀ったという説もあります。
江戸時代には熊野十二所権現社と称され、八代将軍吉宗も参拝しています。
明治の神仏分離により、櫛御気野大神と伊邪奈美大神をご祭神とし、現在の熊野神社へと改称されています。
かつては十二社の池があり、景勝地として賑わっていましたが、昭和になり埋め立てられました。
現在も新宿の総鎮守として厚く信仰されている神社です。
新宿にある「十二社通り」は、こちらの熊野神社に由来しています。
アクセス
①JR「新宿駅」から徒歩15分。
都庁方面への地下道を通って真っ直ぐです。地下道には動く歩道があります。地上に出て、新宿中央公園を突っ切る形です。歩くとそこそこ距離はあります。
②都営大江戸線 「西新宿五丁目駅」
A1出口より徒歩4分です。
③都営大江戸線 「都庁前駅」
A5出口より徒歩5分です。
④丸ノ内線 「西新宿駅」
E4出口より徒歩13分です。
僕はJR新宿駅から歩いたのですが、歩くのが大変な場合には、大江戸線に乗り換えて行くと近いです。また、JR新宿駅からバスでも行けます。
郵便番号 | 〒160-0023 |
住所 | 東京都新宿区西新宿2-11-2 |
営業時間・定休日 | 営業時間:09:00~17:00 |
最寄駅・アクセス | 都営地下鉄大江戸線 西新宿五丁目駅から徒歩3分 |
電話番号 | 03-3343-5521 |
FAX番号 | 03-3343-3014 |
Webサイト | https://12so-kumanojinja.or.jp |
コメント