江戸時代の稲荷ブームの際には、初午の稲荷祭の賑わいは《江戸で一二を争うものであった》という(境内案内板における山田將夫宮司の説明、1971年)
東京新橋の駅近くに位置する烏森神社(からすもりじんじゃ)は、新橋のオフィス街にありながらも独特の雰囲気を持つ、人気のパワースポットです。カラフルな御朱印や、宝くじ・勝負運にご利益があると言われ、多くの参拝者が訪れます。
御祭神
- 倉稲魂命(うかのみたまのみこと): 食料・穀物の神、商売繁盛の神。
- 天鈿女命(あめのうずめのみこと): 芸能の神、縁結びの神。
- 大己貴命(おおなむちのみこと): 国造りの神、医療・縁結びの神。
歴史
社伝によれば、天慶3年(940年)、平将門が乱を起こした時、鎮守府将軍藤原秀郷(俵藤太)が武蔵国のある稲荷神社に戦勝を祈願したところ、白狐が現れて白羽の矢を秀郷に与えた。その矢によって速やかに乱を鎮めることができたので、それに感謝してどこかに稲荷神社を創建しようと考えていた所、秀郷の夢に白狐が現れ、神鳥が群がる場所が霊地であるとお告げした。秀郷が現在地である桜田村の森に来た所、お告げの通り烏が群がっていたので、そこに神社を創建したのが当社の始まりであるという。
新橋には他に日比谷神社があり、大祭は日比谷神社と交互に隔年で行われる。当神社の大神輿は1930年に名人・山本正太郎(通称だし鉄)によって作られた巨大なもの。「だし鉄の最高傑作とも言われている」と境内案内チラシにある。
境内に木遣塚あり。また「心願色みくじ」なるものが頒布されている。
目黒区東山の烏森稲荷神社はこの神社の由来とされる。
ご由緒
平安時代に平将門の乱が起こった際、鎮守府将軍・藤原秀郷が戦勝を祈願し、白羽の矢を放ちました。その矢が現在の新橋の森に立つと、七色の鳥が飛び集まり、吉兆を示したことから、戦勝祈願が成就し、この地に社を建立したのが烏森神社の始まりとされています。新橋の地名も、この「烏森」に由来するとも言われています。
伝説
- 七色の鳥の伝説: 平将門の乱の際、藤原秀郷の祈願により七色の鳥が降り立ち、戦勝を告げたという伝説は、烏森神社の名前の由来とも深く結びついています。この七色の鳥は、烏森神社の象徴ともなっています。
- 宝くじ当選の伝説: 境内の宝くじ袋は、参拝者が宝くじを納めて当選を祈願するためのもので、実際に高額当選者が多数出ているとされ、そのご利益が広く知られています。
ご利益
- 宝くじ当選・勝負運: 特に有名なご利益で、宝くじ購入者が多く訪れます。試験合格やスポーツの勝利など、あらゆる勝負事にご利益があるとされます。
- 商売繁盛: 倉稲魂命のご利益により、商売繁盛・金運向上にも効果があるとされます。
- 芸能上達: 天鈿女命のご利益により、芸能関係者からの信仰も篤いです。
- 縁結び: 天鈿女命と大己貴命のご利益により、良縁を結ぶと言われています。
- 厄除け・開運
境内の見どころ
- カラフルな社殿: 都会のビル群の中に突如現れる、カラフルな色彩の社殿は、そのコントラストが印象的です。
- 願い事を書く短冊: 願い事を書いて奉納する短冊があり、参拝者の多くが利用しています。
- 宝くじ袋: 宝くじを収めるための袋が設置されており、多くの人が高額当選を祈願します。
- 手水舎: 常に清潔に保たれています。
アクセス
ご祭神 | 《主》倉稲魂命,天鈿女命,瓊瓊杵尊 |
創建時代 | 940年(天慶3年) |
名称 | 烏森神社 |
読み方 | からすもりじんじゃ |
通称 | 烏森稲荷 |
参拝時間 | 9:00〜17:00 |
御朱印 | あり カラフルな御朱印で有名な烏森神社 |
御朱印帳 | あり |
電話番号 | 03-3591-7865 |
ホームページ | http://karasumorijinja.or.jp/ |
住所 | 東京都港区新橋2-15-5 |
最寄駅 | ◼︎東京メトロ銀座線 新橋駅 徒歩約3分 ◼︎JR京浜東北線 新橋駅 ◼︎JR上野東京ライン 新橋駅 ◼︎JR東海道本線 新橋駅 ◼︎JR山手線 新橋駅 ◼︎JR横須賀線 新橋駅 徒歩約4分 ◼︎都営浅草線 新橋駅 ◼︎新交通ゆりかもめ 新橋駅 徒歩約6分 |
近くの神社仏閣
- 日比谷神社(ひびやじんじゃ): かつて「鯖稲荷」と呼ばれ、虫歯封じにご利益があったとされます。
- 鹽竈神社(しおがまじんじゃ): 仙台藩伊達家ゆかりの神社で、安産・子授けにご利益があります。
- 愛宕神社(あたごじんじゃ): 「出世の石段」で知られ、防火や出世開運にご利益があります。
- 金刀比羅宮(ことひらぐう): 虎ノ門に位置し、商売繁盛や縁結びにご利益があります。
参考

烏森神社(東京都港区新橋)
歴史
創建は平安時代中期の天慶3年(940年)と伝えられています。平将門の乱平定を祈願して創建されたとされ、乱が平定された際に、武蔵の国(現在の東京)のある場所に、七色の鳥が飛び、とまる場所に社を建てて祀るよう、夢のお告げがあったとされています。その鳥が現在の新橋駅付近の森(烏森)に降り立ったことから、この地に神社が建てられ「烏森稲荷」と称されるようになりました。江戸時代には徳川家康からも崇敬され、社地が寄進されるなど、長く地域の守り神として信仰されてきました。
文化財
現時点では、東京都や港区の指定文化財としての登録情報は見当たりませんでした。
御朱印
烏森神社では、非常に人気のあるカラフルな御朱印をいただけます。
- 受付時間: 9:00~17:00(変動する場合あり、公式HPやSNSで確認推奨)
- 種類:
- 月替わりや季節限定のカラフルな御朱印が多数あり、そのデザインの美しさからコレクターにも人気です。
- 通常の墨書きの御朱印もいただけます。
- 印刷された書き置きの御朱印が授与されることもあります。
- 御朱印帳: 烏森神社の社紋や七色の鳥をモチーフにしたオリジナルの御朱印帳も授与されており、非常に人気があります。
参拝時間(開門時間)
境内は基本的に24時間参拝可能です。
社務所もしくは寺務所時間
9:00~17:00(ご祈祷受付も含む)
公式HPのURLおよびWikipediaのURL
- 公式HP: https://karasumorijinja.or.jp/
- Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%83%8F%E6%A3%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE
ソーシャルメディアのURL
- Instagram: @karasumorijinja
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