小網神社

観光

小網神社は「強運厄除」と「金運向上」のダブルご利益で知られる東京有数のパワースポット。戦災を免れた木造社殿や「銭洗い弁天」など、実感できる神跡が特徴です。御朱印はアート性の高い切絵タイプが人気で、都心のビル群に囲まれた静謐な空間で、歴史と現代の信仰が交差します。参拝の際は、500円玉を持参し「銭洗いの井」で清めるのがおすすめ!

御祭神

  • 主祭神:罔象女神(みずはのめのかみ):弁財天としても信仰され、金運向上、商売繁盛、強運厄除、水難除けにご利益があります。水の神様であり、女性の守護神でもあります。
  • 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ):稲荷大神。五穀豊穣、商売繁盛の神様。
  • 市杵島比売命(いちきしまひめのみこと):弁財天。学芸、財運の神様。
  • 福禄寿(ふくろくじゅ):七福神の一柱。長寿、財運、幸福の神様。

歴史

創建起源

  • 創建年1466年(文正元年)
  • 起源
    武蔵国豊島郡入江(現・日本橋)に存在した「萬福庵」が前身。天台宗の僧・恵心僧都が観世音と弁財天を安置する庵として開基したと伝わる。
  • 悪疫退散の伝承
    庵周辺で悪疫が流行した際、海上で網にかかった稲穂を持った「網師の翁」が庵に滞在。恵心僧都が庵主の夢に現れ、「翁を稲荷大神として祀れば疫病は鎮まる」と託宣。翁を「小網稲荷大明神」として祀ったところ、疫病が終息した。

発展と変遷

  • 太田道灌の寄進
    領主・太田道灌が神徳を聞き、土地を寄進し「小網山稲荷院萬福寿寺」と命名。周辺地域は「小網町」と呼ばれるようになった。
  • 近代以降
  • 明治維新後:神仏分離令により「小網稲荷神社」として独立(1873年村社指定)。
  • 1923年関東大震災:社殿倒壊。1929年、明治神宮造営の工匠長・内藤駒三郎らにより現社殿・神楽殿を再建。
  • 1945年東京大空襲:周辺が壊滅する中、社殿・神楽殿が奇跡的に戦災を免れ、日本橋地区唯一の戦前木造神社建築として現存。
  • 戦後:宗教法人化により「小網神社」に改称。社殿・神楽殿は中央区有形文化財に登録。

伝説・神跡

強運厄除の逸話

  • 関東大震災(1923年)
    宮司が御神体を抱えて新大橋に避難。混乱の中でも犠牲者なく、橋の崩落も免れた(避難記念碑に記載)。
  • 第二次世界大戦
    出征兵士全員が当神社の御守を受け、無事生還。
  • 東京大空襲(1945年)
    境内全体が戦火を免れ、現在も当時の木造建築が残る。

銭洗い弁天の伝承

  • 「東京銭洗い弁天」
    境内の井戸で硬貨や紙幣を清め財布に入れると「種銭」となり、金運が向上するとされる。

ご利益

祭神とご利益

祭神ご利益特徴
倉稲魂神(お稲荷様)商売繁盛・五穀豊穣・病気平癒創建の起源神。疫病退散伝説に基づく「強運」の象徴。
市杵島比賣神(弁財天)金運向上・芸能上達「銭洗いの井」で金銭を清める儀式が人気。
福禄寿健康長寿・福徳・人徳・財徳日本橋七福神の一柱。像の頭を撫でて祈願する習わし。

特色あるご利益

  • 強運厄除:戦災・震災を免れた伝説から「人生の危機を乗り切る強運」を授かる。
  • 火災防護:関東大震災の被災手水鉢(赤く変色した石)が境内に残り、防火祈願の対象に。

東京の小網神社で行われる「銭洗い」は、金運向上のご利益で知られる伝統的な儀式です。その手順を詳しくご説明します。参拝の流れと併せて行うことで、より効果が期待できるとされています。

銭洗いの具体的な手順

  1. 銭洗いの井への移動
    本殿参拝後、境内の左側にある「萬福舟乗弁財天」の像の下にある「銭洗いの井」へ向かいます。井戸には4つの洗い場が設置されています。
  2. 硬貨をザルに入れる
    設置されているザルに、洗いたい硬貨(5円玉や50円玉など穴あき硬貨が推奨)を入れます。お札や宝くじを洗う人もいますが、硬貨が一般的です。
  3. 井の水で清める
    ザルごと井戸の水に浸し、軽く振るようにして硬貨を洗います。お札の場合は角だけを濡らすことも可能です。
  4. 水気を切る
    洗った硬貨はその場で軽く水気を切り、清められた状態にします。タオルなどで拭く必要はありません。
  5. 種銭として保管
    清めた硬貨は「種銭(たねせん)」として財布に入れ、使わずに保管します。これが新たな富を呼ぶとされています。穴あき硬貨は紐を通すと紛失防止になります。

参拝の流れと銭洗いのタイミング

銭洗いは参拝の一環として行います。以下の順序が推奨されています:

  1. お守りの購入:到着後、まず社務所でお守りを購入(本殿参拝時に念を込めるため)。
  2. 手水での清め:鳥居をくぐり右手の手水舎で手と口を清めます。
  3. 本殿参拝:二礼二拍手一礼で祈願(お賽銭→鈴鳴らし→祈念)。
  4. 福禄寿・弁財天への参拝:本殿右側の福禄寿像、左側の弁財天像にも挨拶。
  5. 銭洗いの実施:弁財天像下の井で硬貨を清めます。
  6. おみくじ:最後におみくじを引くと運勢が確認できます。

⚠️ 注意点

  • 銭洗いは24時間可能ですが、御守り販売は9:00~17:00(社務所)。
  • 混雑時は行列ができるため、平日午前中が比較的空いています。

ご利益がアップする吉日

弁財天の使いとされる「白蛇」に因み、巳の日(みのひ)己巳の日(つちのとみのひ) は特に縁起が良いとされます。2025年の主な吉日は以下の通りです(※神社公式HPで要確認):

  • 巳の日:毎月複数回あり(例:7月11日、23日など)。
  • 己巳の日:60日に1度(次回は2025年1月6日、3月6日等)。
  • 大安や一粒万倍日との重なる日は最強とされています。

その他のポイント

  • 洗えるもの:硬貨のほか、お札・クレジットカード・宝くじも可。
  • ご利益の意味:水で清める行為は「お金への感謝」を再確認し、無駄遣いを防ぐ精神的な効果もあるとされます。
  • アクセス:東京メトロ「人形町駅」A2出口から徒歩5分。

小網神社は「強運厄除」のパワースポットとしても有名です。銭洗いを通じて、清らかな心で金運と向き合ってみてください。

境内の見どころ

  • 本殿・拝殿:昭和4年(1929年)に造営された社殿は、東京大空襲の戦火を免れた貴重な建物です。緻密な彫刻が見事です。
  • 銭洗いの井:境内にある湧水で、お金を清めることで金運を上げるとされています。
  • 福禄寿:日本橋七福神の一柱として祀られています。
  • 萬福舟乗弁財天(まんぷくふなのりべんざいてん):船に乗った珍しい弁財天像。

文化財

  • 社殿(本殿・拝殿):東京都選定歴史的建造物(平成29年選定)。
  • 木造福禄寿坐像:中央区指定有形文化財(平成16年指定)。

アクセス

ご祭神《主》倉稲魂命,《配》市杵島姫命
名称小網神社
読み方こあみじんじゃ
通称稲荷堀稲荷
御朱印あり
電話番号03-3668-1080
ホームページhttps://www.koamijinja.or.jp/index.html
住所東京都中央区日本橋小網町16-23
最寄り駅◼︎東京メトロ日比谷線 人形町駅
 徒歩約6分

◼︎東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅
 徒歩約11分

◼︎東京メトロ日比谷線 茅場町駅
◼︎東京メトロ東西線 茅場町駅
 徒歩約11分

近くの神社仏閣

ソーシャルメディア

参考

小網神社 | ご由緒
東京都中央区日本橋小網町に鎮座する小網神社のオフィシャルサイトです。お祀りしている御祭神は倉敷魂神(お稲荷大神)、市杵島比賣神(弁財天)、福禄寿などです。文正元年(西暦1466年)に悪疫が流行した際に、網師の翁を小網稲荷大明神と称え、神社を...
小網神社 - Wikipedia

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