茶ノ木神社は、江戸の大名文化と現代の都市信仰が融合した稀有な神社です。堀田家の「火伏せ伝説」や茶畑に由来する歴史的背景に加え、日本橋七福神としての新たな役割も持つ。御朱印は書き置き中心ですが、正月の直書きや七福神色紙で特別感を体験可能。都心のオアシスとして、商売繁盛や家庭円満を願う参拝者に静かな時間を提供しています。
御祭神
倉稲魂命(うかのみたまのみこと):五穀豊穣、商売繁盛、開運招福の神様(お稲荷様)。
歴史
- 創建起源:
江戸時代、下総国佐倉藩主(18万石)で幕府大老を務めた堀田家の中屋敷(約3,000坪)の守護神として祀られた。屋敷周囲に美しく刈り込まれた茶の木が植えられていたことから「茶ノ木神社」と称されるようになった。 - 火伏せの神:
堀田家屋敷と周辺町方で長年火災が発生しなかったため、「火伏せの神」として信仰が広がる。通常は庶民の立ち入りが禁じられていたが、堀田家は年1回の初午の日のみ一般参拝を許可し、「お茶ノ木様」の愛称で親しまれた。 - 近代の変遷:
- 昭和35年(1960年):日比谷線建設に伴い一時解体。御神体は西東京市の東伏見稲荷神社に遷座。
- 昭和60年(1985年):七福神の布袋尊を合祀し、日本橋七福神巡りの札所(布袋尊)となる。
- 平成20年(2008年):現在の社殿が創建。
ご利益と祭神
祭神 | ご利益 | 特徴 |
---|---|---|
倉稲魂大神 | 五穀豊穣・商売繁盛・産業振興・病気平癒 | 堀田家屋敷の守護神として創祀 |
布袋尊 | 夫婦円満・金運向上・子宝・無病息災 | 日本橋七福神の一柱。実在の禅僧・契此がモデル |
境内見どころ
- 小さな社殿:オフィスビルが立ち並ぶ中にひっそりと佇む、こぢんまりとした社殿が特徴です。
- 布袋尊:日本橋七福神の一つとして祀られており、お腹をなでるとご利益があると言われています。
アクセス
ご祭神 | 倉稲魂大神 |
名称 | 茶ノ木神社 |
読み方 | ちゃのきじんじゃ |
通称 | お茶ノ木様 |
御朱印 | あり 社務所(境内左奥)に書き置きのみ 無人で賽銭箱に初穂料を投入するシステム 1/1~7:神職による直書き対応あり |
住所 | 東京都中央区日本橋人形町1-12-11 |
最寄り駅 | ◼︎東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅 徒歩約5分 ◼︎都営浅草線 人形町駅 ◼︎東京メトロ日比谷線 人形町駅 徒歩約7分 ◼︎東京メトロ日比谷線 茅場町駅 ◼︎東京メトロ東西線 茅場町駅 徒歩約12分 |
近くの神社仏閣
参考
茶ノ木神社 – 日本橋人形町・茶ノ木神社
日本橋人形町・茶ノ木神社
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