松島ビル1階に鎮座。ガラス越しに拝観可能な近代的な造り。
松島神社は「多神祭祀」と「酉の市」で知られる、下町の生きる文化史跡。戦災・震災を乗り越え、ビルの中に伝統を継承する稀有な神社です。御朱印は2種類+限定版が入手可能。良夢札や破魔矢みくじなど、特色ある授与品も見逃せません。
御祭神
松嶋神社には非常に多くの神様が祀られています。その数は14柱にも及び、「日本橋のおとりさま」とも呼ばれています。
- 主祭神:稲荷大神(いなりおおかみ)
- 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)
- 伊邪那美神(いざなみのかみ)
- 日前大神(ひのくまのおおかみ)
- 北野大神(きたのおおかみ)
- 手置帆負神(たおきほおいのかみ)
- 彦狭知神(ひこさしりのかみ)
- 淡島大神(あわしまのおおかみ)
- 八幡大神(はちまんおおかみ)
- 猿田彦神(さるたひこのかみ)
- 琴平大神(ことひらのおおかみ)
- 天日鷲神(あめのひわしのかみ)
- 大宮能売神(おおみやめのめかみ)
- 大國主神(おおくにぬしのかみ):日本橋七福神の大黒神としても知られます。
歴史
創建と名称の変遷
- 創建時期:
鎌倉時代の元亨年間(1321-1324年)以前と伝えられる。当時この一帯は入江で、松が生い茂る小島(松島)があった。下総国から移住した柴田家が邸内社として諸神を祀ったのが起源。 - 一般公開:
天正13年(1585年)、住民の要望により邸宅を開放し「松島稲荷大明神」として一般参拝を許可。島の松林に因み「松島」の名が定着。 - 町名の由来:
正徳3年(1713年)、周辺の埋め立てで武家屋敷が建設される際、職人たちが故郷の神々を合祀。社号に因み「松島町」と命名された。 - 改称と再建:
- 大正5年(1916年):神仏分離の影響で「松島神社」に改称。
- 関東大震災(1923年)・東京大空襲(1945年):社殿焼失を経て再建。1994年にはビル(松島ビル)1階に社殿を移設し現状に至る。
祭神の特徴
- 14柱の神々を祀る稀有な神社。江戸時代に各地から集まった職人たちが故郷の神を合祀したため、多神祭祀となった。
主な祭神: - 稲荷大神(五穀豊穣・商売繁盛)
- 大国主神(日本橋七福神の一柱で縁結び・子孫繁栄)
- 天日鷲神(大鳥大神、酉の市の由来)
- その他、伊邪那岐神・天照大神・菅原道真公など。
ご利益
14柱の神々による多様なご利益が特徴。主なものは以下の通り:
祭神 | ご利益 | 備考 |
---|---|---|
稲荷大神 | 商売繁盛・金運上昇 | 創建の中心神 |
大国主神 | 縁結び・子孫繁栄・夫婦和合 | 日本橋七福神「大国神」として信仰 |
天日鷲神 | 厄除・災難消除 | 酉の市の神として知られる |
手置帆負神 | 建築・工芸の上達 | 職人の守護神 |
彦狭知神 | 技術向上・技能祈願 | 木工の神 |
その他全14柱 | 開運招福・健康長寿・学業成就 | 幅広い願いに対応 |
特色ある授与品:
- 良夢札:枕の下に入れると「良い夢」が見られ、その夢を神社に納めると「正夢になる」と伝わる。
- 破魔矢みくじ(300円):小さな破魔矢におみくじが付いた縁起物。
境内見どころ
- 社殿:オフィスビルが立ち並ぶ中にありながら、赤い鳥居が印象的なこぢんまりとした社殿です。
- 酉の市:毎年11月の酉の日には、福をかき集める縁起物の「熊手」が販売され、多くの人で賑わいます。
アクセス
ご祭神 | 松島稲荷大明神 大黒神 |
名称 | 松島神社 |
読み方 | まつしまじんじゃ |
御朱印 | あり |
住所 | 東京都中央区日本橋人形町2-15-2 |
最寄り駅 | ◼︎東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅230m 徒歩約5分 ◼︎都営浅草線 人形町駅 ◼︎東京メトロ日比谷線 人形町駅 徒歩約7分 ◼︎都営新宿線 浜町駅 徒歩約11分 |
近くの神社仏閣
参考
松島神社
人形町のおとりさま 日本橋七福神の大国様
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