五條天神社(ごじょうてんじんじゃ)は、東京都台東区の上野公園にある神社である。医薬祖神を主神とするが、天満宮でもある。また、稲荷神社である花園稲荷神社(はなぞのいなりじんじゃ)が併設されているが、兼務社であって境内社ではない。
神社の場合は御祭神
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 少彦名命(すくなひこなのみこと)
属性
五條天神社は、提供された情報からは具体的な繭気属性は明示されていません。しかし、医薬の祖神を祀り、人々の健康や生命を司ることから、継続力、忍耐力、蓄積するといった特徴を持つ「地」の属性、あるいは浄化力や適応力に富む「水」の属性と親和性があると考えられます。これはあくまで推測であり、最も大切なのは、実際に訪れてみてご自身が「良い」と感じる直感です。
ご由緒
景行天皇の御代(110年頃)、日本武尊が東夷征伐の為に上野忍ヶ岡を御通行の際、薬祖二柱に御加護をいただいた事に感謝し、茲に両神をお祀りなされましたのがご創祀であります。
堯恵法師の北国紀行に「正月の末武蔵野のさかい忍ケ岡を優遊しはべり鎮座の社五條天神と申しはべり」云々として記され、この正月は室町時代(文明十八年)とされております。
大己貴命は大国主命とも称され、須佐之男命の御子で「いなばの白兎」「大国様と白ねずみ」等、神話や童話で知られている神様です。
少彦名命は、神産日神の御子で、蛾の皮の着物に豆の実のさやを舟にして出雲の国に御到着されます。ここで大己貴命と兄弟の縁を結び初めて国民に薬の術と病を癒す方法、又お酒の作り方等もお教えになり、国土の開発に力を尽くされた神様です。
相殿にお祀りしてあります菅原道真公は、江戸初期寛永十八年に合祀されました。(相殿とは、後から合祀されることです。)
社地は寛永寺の境内拡張により、当時の神職瀬川家の屋敷内に、大正に至る迄遷座されましたが、昭和三年に現地に遷座されました。
当社は古くから「天の神」を祀ることにより「五條天神」と呼ばれ、薬祖神としての尊崇が篤く、平成二十二年五月、ご創祀より壱千九百年の記念大祭が斎行された、東都有数の古社であります。
歴史
寛文2年(1662年)刊行の『江戸名所記』には東叡山寛永寺の黒門近くに上野の鎮守として尭恵により再興された「牛天神」と呼ばれる天満宮が鎮座していることと、忍が岡に鎮座する「忍岡稲荷」の記載がある。
また、原本は寛政5年(1793年)、新板は文化14年(1817年)に刊行された『菅丞相往来』には、瀬川家持の「下谷天神社」は五條天神の相殿で、「五條天神」は少彦名命を祀ること、また小石川牛天神と混同されているが、かつて東叡山本坊近くに上野の鎮守として「天満宮牛天神」があったことが記載されている。
さらに、天保5年(1834年)に刊行された『江戸名所図会』では「五條天神宮」の記載があり、元は東叡山寛永寺本坊辺りにあったが瀬川氏の地に遷座したこと、祭神は少彦名命1座で、北野天満宮が相殿であり、慈眼大師(天海)が開眼した菅神の像が寛永18年(1641年)に鎮座したこと記されている[7]。
江戸時代には東都七天神の一つとされ、また江戸三大天神や江戸二十五天神に数えられることもあった。
瀬川屋敷への遷座後、周囲は「五條天神門前」という町屋となり、明治2年(1869年)には「五條町」と改名されたが、1964年(昭和39年)に上野の一部となり消滅した。
2010年(平成22年)には縁起による鎮座1900年を記念して、2011年(平成23年)に予定されていた三年おきの大神輿渡御を繰り上げた大祭が行われた。
伝説
- 日本武尊の夢告: 景行天皇の御代、日本武尊が東征の途中に上野の忍ヶ岡で野営した際、薬祖神である大己貴命と少彦名命の二柱の神が夢枕に立ち、病気を治す方法や薬草の知識を授けたという伝説があります。これが五條天神社の創建のきっかけになったとされています。
- 疱瘡除けの信仰: 江戸時代には、疱瘡(天然痘)が流行した際に、五條天神社に祈願すると平癒したという言い伝えがあり、疱瘡除けの神としても信仰を集めました。
ご利益
- 健康長寿
- 病気平癒
- 医療関係者の守護
- 学業成就(特に医学系)
- 厄除け
境内の見どころ
- 本殿: 大己貴命と少彦名命を祀る厳かな社殿です。
- 撫で牛: 境内に置かれた牛の像で、自分の体の悪い部分と同じ場所を撫でると病気が治ると言われています。
- 河童(かっぱ)の像: 境内の片隅に河童の像が安置されており、珍しい見どころの一つです。河童は、水難除けや健康にご利益があると言われています。
- 境内社: 境内には、多くの末社・摂社があり、それぞれ異なるご利益があります。
- 上野公園内の立地: 上野恩賜公園の中に位置しているため、他の施設と合わせて観光することも可能です。
アクセス
ご祭神 | 《主》大己貴命,少彦名命,《配》菅原道真 |
名称 | 五條天神社 |
読み方 | ごじょうてんじんじゃ |
通称 | 五条天神 |
参拝時間 | 9:00〜17:00 |
参拝にかかる時間 | 15分 |
御朱印 | あり |
電話番号 | 03-3821-4306 |
ホームページ | https://www.gojoutenjinsha.com/ |
住所 | 東京都台東区上野公園4-17 |
最寄り駅 | ◼︎上野モノレール 上野動物園西園駅 徒歩約5分 ◼︎京成本線 京成上野駅 徒歩約6分 ◼︎上野モノレール 上野動物園東園駅 徒歩約7分 ◼︎東京メトロ銀座線 上野駅 ◼︎東京メトロ日比谷線 上野駅 徒歩約3分 |
近くの神社仏閣
- 上野東照宮: 五條天神社と同じ上野公園内に位置し、徒歩すぐです。徳川家康公を祀る豪華絢爛な神社で、歴史的な見どころも豊富です。
- 湯島天満宮(湯島天神): 五條天神社から徒歩約5分。学問の神様として有名な菅原道真公を祀る神社で、受験生や学業成就を願う人々に信仰されています。
- 神田神社(神田明神): 五條天神社から1.3km、徒歩約15分の距離に位置します。江戸総鎮守として有名で、近年はアニメやサブカルチャーとのコラボでも人気を集めています。
参考

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